column
2018.09.10
あなたも危険!インターネットの仕組みと情報セキュリティ
インターネットのセキュリティは、自宅の防犯と同じ
説明をわかりやすくするために、今回はこちらの登場人物をご紹介します。
・家の玄関=インターネットをするときの出入り口
・泥棒=ハッカー、ウイルス
・ドアノブが壊れている、庭のドアが開いている状態=脆弱性など
インターネットを使用するために工事をしてルーターを設置すると、「家の玄関」が出来、世界と繋がることができます。
「家の玄関」とは、私たちは外出して帰宅する時、玄関を使いますよね。まさにそれと同様です。
外の世界は、善人だけではなく、泥棒など悪い人達もいて、この「家の玄関」が出来ると簡単に入れるかドアをノックしたり、鍵穴をこじ開けようとしたりします。
ドアノブが壊れていて、玄関が開いてしまったり、玄関は閉まっているけど窓が開いたりしたら、勝手に侵入されてモノを盗まれたりしまいますよね。
インターネットもそれと同じなのです。
サイバー犯罪者の目的は「お金になりそうな情報」
それでは、インターネットから侵入してくる犯罪者は、何が目的なのでしょうか。
インターネットの世界では、通帳の暗証番号や取引先の住所や取引情報など、お金になりそうな「情報」が盗み取られます。
さらに、犯罪者は侵入の痕跡を隠し、追跡されないようにします。
盗まれた「情報」は、売り買いされ、場合によっては脅迫するために使われたりするのです。
インターネットの世界では、このようなことが世界のどこかで毎日のように行われています。
サイバー犯罪では、このように痕跡が隠されてしまう、もし痕跡があったとしてもウイルスに感染したと届け出をだす方は非常に少ないので、犯人を見つけるのは難しくなります。
そのため、「盗まれたり被害に遭ったらどうすべきか」以上に、どのように「情報」を守るかが重要になります。
実はサイバーセキュリティは実生活にも影響を及ぼす可能性がある
IoT時代におけるインターネットの脆弱性は生活に影響を及ぼします。
このコラムを作成する前、私はある会社でどの程度、海外から不正な通信が来ているか調べたことがあります。
1日24時間、寝ている時でも通信が行われ、「家の玄関」が開くかどうか、海外から確認されていました。
当時は、ルーターの脆弱性を狙っての通信がありました。
インターネットの出入り口であるルーターに脆弱性がある場合、パソコンをあまり使用していない方でも、狙われ侵入されてしまう危険性が高いです。
これからは、IoTの時代になり、テレビも冷蔵庫も、全てのものがインターネットに繋がります。
インターネットの出入り口に脆弱性があり、侵入されてしまうとこれらの機器にも悪影響を及ぼす可能性が高まります。
よって、「自分には関係ない」という認識ではなく、「自分のことは自分で守る」という姿勢がとても大切になるのです。